波乗りのはじまり
波乗りを初めたきっかけは今から数十年程前の二十歳の頃、たまたまテレビで見ていた映画『ビッグウエンズデイ』に完全に憧れてしまい、波乗りをしている友人にお願いして海へ連れて行って欲しいと頼んのがはじまりでした
『ビッグウエンズデイ』は今でも見ると元気になるので僕の中ではベスト1の映画です
そして友人に連れていって貰ったのですが、その日は全く波が無くて海にも入らず悔しい思いで帰ってきたのでした。当時は波情報なんてそんなに普及して無かったように思います(よく平らな海面を見て帰って来た記憶があります)
そっか~海へ行けば波乗りが絶対出来るわけではないのか~
その後、私は道具から入るタイプなので直ぐにサーフボードとウェットスーツを買いに行き再び波乗りに向かいました
波乗りに行くことを会社で言っていたら、先輩が昔やったことがあるので俺も連れて行って欲しいということで一緒に行くことになったのですが、海へ到着して早速着替えてたら先輩のウェットスーツ姿に違和感を覚え『先輩、何かウェットスーツ逆に着ていませんか』って伝えました
というのもサーフィン用のウェットスーツはファスナーがサーフボードに擦れることを避ける為か背中に装備されているのですが、先輩はファスナーを思いっきり前で締めていたのが見えたので指摘しました
『あっそうか逆かっ!!』ってかなり焦っていたので、きっと先輩は未経験なんだと悟りました。そして再び着替えた先輩はまたチャックを前で締めているではないですか
今度はかなり締め難そうにしているので確認してみると先輩は逆という言葉を後ろ前ではなくて裏返しと勘違いしているみたいで、なんとウェットスーツを裏返して着ていたみたいです(嘘みたいな話ですが実話なんです)この先輩は間違いなく初めてなんでしょうね。。。。
そんなゴタゴタの中、初めて波乗りを経験しましたが映画とはほど遠く、こんな過酷なスポーツが他にあるのかと思えるほど徹底的に凹まされました
先ずパドリングで腹ばいになって真っ直ぐ漕ぐ事が出来ないので、当然沖にも出れないので波に乗ることなんて到底出来ない
経験者の友達を見てると普通に波に乗っているが、こっちは沖にも行けないし波も怖いし、来る波来る波を板を抱えて飛び越えているのが精一杯で波が来れば垂直飛びの連続
また腹ばいになってパドリングをしてみるが、乗ってはひっくり返るの繰り返しでさっぱり楽しくない。で先輩を見ていると沖に行くことも既に諦めて浜近くでパドリングの練習をしているみたいでした(笑)
この時にこれからの人生が決まってしまったのかも知れません。沖で楽しいそうに笑っている人達と手前で泣きそうな顔をしている人が混在するとんでもないスポーツに心を鷲掴みにされてしまいました。その時に沖で笑っている人たち側に必ずなると心に誓ってしまいました
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