アイテムのメンテナンスサーフィンの道具,サーフィン道具のリペア(修理),サーフボード

波乗りを始めた頃、下手クソなので頻繁にクラッシュする為、サーフボードをサーフショップへ持ち込むのですが毎度毎度サーフショップへ持って行くとリペア代も馬鹿にならなくなり、また持って行くのもなかなか面倒なので サーフショップのリペアー作業を傍らで見せて貰い説明してもらいながらなんとなく習得しました

当時は友達の多くが波乗りをやっていたのでリペアが必要な板を海の帰りに預かりアルバイト感覚で直していましたのでリペアはサーフショップに出すより綺麗に仕上げる自信がありました。ド派手なクラッシュは自分では無理ですが、小さいクラッシュなら自分でやっても手順さえ守れば意外と綺麗に直りますのでチャレンジしてみましょう(ペイントも何度かチャレンジしましたが色が合わせられませんでしたのでクリア専門でした)

リペアの手順

① 傷口周辺をアセトン又はWAXリムーバーで汚れをとる
② 傷口から約2cm程度離してマスキングテープを貼る(他への損傷を防ぐ為)
③ 傷口を#60のペーパーでサンディング、傷口のバリを取り、樹脂の浸透を促すため
④ #80のペーパーでテープ内をサンディング、樹脂の浸透を促しガラスクロスを張るときの段差を無くす為
⑤ サンディングが完了すれば、アセトンでサンディング箇所をクリーニングする
⑥ テープ枠より若干大きめのガラスクロスをテープでしっかり引っ張りとめる
⑦ 上記より、もう一回り大きいガラスクロスをもう一枚重ねて、同様にしっかりとめる
⑧ 樹脂を良く振り、硬化剤を混ぜる。気温により硬化剤の量を変える
※20ml(紙コップ1cm程度)の樹脂に対して硬化剤の量
⇒室温10~15℃=8滴、15~20℃=6滴、20~25℃=5滴、25~30℃=4滴
⑨ 硬化剤を入れて割り箸等で出来るだけ泡が出ないよう完全に混ざるまでかき回す
⑩ 硬化するまで時間が無いのですばやく傷口に樹脂を塗りこむ。ガラスクロスに浸透するように入念に流し込む
※気泡が入れば浸水の可能性有りの為、やり直しが必要です
⑪ 硬化が始まり、樹脂がゼリー状(硬化後1時間~1時間半)になり、消しゴムくらいの硬さになれば、余分なガラスクロスを切り取る
※傷をつけないようにカッターを斜めにして、丁寧に切る。固まってから取るには相当な時間が必要となる為、硬化前にする
⑫ 完全硬化(半日~1日)を待ち、サンディングに入る。#60でバリと余分な樹脂を削る
⑬ 次に#120で傷の外側から内側に段差を無くすようにサンディングを行う
※削り過ぎないように注意、削りすぎるとやり直し
⑭ テープを外し#240で他との段差を無くし、ツライチになるように丁寧にサンディング
⑮ ツライチになれば、再度アセトンでクリーニングを行い、マスキングを行う
⑯ ⑧と同様の樹脂を再度作成し、今度は刷毛で薄く樹脂を塗る
⑰ 硬化が始まり、樹脂がゼリー状(硬化後1時間~1時間半)になり、消しゴムくらいの硬さになればテープを外す
⑱ 完全硬化(半日~1日)を待ちサンディングに入る。仕上げで#240でバリと段差を無くす
⑲ 次に#320の耐水ペーパーで段差を無くし、周りと同様に磨く
⑳ 最終はコンパウンドで周りと同化するように磨いて完成(この時点で他と同化)

細かく記載しましたので面倒に感じるかも知れませんが慣れれば全然難しくはないです。ボードをサーフショップへ持って行って取りに行く手間を考えればチャレンジしてみては如何でしょうか。

リペアで準備するもの

①樹脂
②硬化剤
③アセトン
④マスキングテープ
⑤サンドペーパー(#60、#80、#120、#240)
⑥耐水ペーパー( #320)
⑦ガラスクロス
⑧紙コップ
⑨割り箸
⑩刷毛(ハケ)
⑪コンパウンド
⑫カッター
※樹脂は長期保存がきかないので、少量がおススメです。
※アセトンが無いと刷毛が洗えないので使い捨てになってしまいます。

アイテムのメンテナンスサーフィンの道具,サーフィン道具のリペア(修理),サーフボード,EPS

PUのボードと比べるとリペアがあまり必要でなく長くお付き合いの出来るEPS製サーフボードですが、大事にしてる割にはチョイチョイ駐車場で落としたり車にぶつけたりと海以外でもクラッシュしてしまいます

購入したサーフショップへ持って行けば綺麗に直るのは分かっているのですが結構高い出費となるのでEPSでも自分で直せるようにしました

EPSのボードをPUと同じ様に樹脂で修理してしまうと中の発砲スチロールが溶けてエライ事になるって書いてあったのでEPSのリペアを調べて挑戦しました

プレセボ・サーフボード(EPS)

直すボードはプレセボと言われるモールドボードで非常に丈夫だがやはり落とすと欠けてしまう。ただ真っ白のプレセボはリペアすると必ず塗装が必要となる(気にしなければ塗装は不要だが真っ白なのでリペア箇所が結構目立つ)のでこの機会にエアーブラシという物の入門レベルを購入し試行錯誤を繰り返し何とかそれなりにマスターした(と思っている、いや思いたい)過程を記載致します

エアーブラシは今まで敷居が高くて手を出していなかったのですが、ボードの塗装を考えるといつかはマスターしたいと考えていたので思い切って購入しました(思い切った割には初心者用の安物です)

ネットで色々調べながらリペア作業を行いましたが仕上がりは大満足でした、友人に見せましたがクラッシュ箇所を見つけれませんでした(良かった)

先ず初めにエポキシボード用のリペア用パテを用意します。パテは粘土のようになっていて必要な分だけカットし、その中にある硬化剤の様なものと一緒に指先でグネグネと混ぜ合わせます

エポキシボード用のパテ『SESSION SAVER』

私が使ったのは『SESSION SAVER』という商品で、必要分をカッターで切り取り白くなるまで混ぜ合わせます
①凹んだ箇所にそのパテを擦り付け、だいたいの形を手で整えたらあとは硬化を待ちます
 ※あまり盛り過ぎてしまうと樹脂でも一緒だが後で削る工程が増えるので必要最小限がベター

②硬化後、目の粗いサンドペーパーから削っていき、最後は耐水ペーパーで一旦仕上げを行います
 ※上記の工程はPUと同じで、粗い⇒細かい⇒超細かい耐水ペーパーで磨き、殆どツルツルになるまでにします

③表面がツルツルになれば、後はエアーブラシで仕上げを行います

使用した塗料です
     白の下地塗装     ホワイト(プレセボにピッタリでした)    クリア       

④エアーブラシで仕上げは白系のサーフェースにて最終の白が際立つように下準備の塗装を行います
 ※手持ちのエアーブラシのエアーにパワーが無いので薄めの液で極薄の塗装を行い、何度も何度も同じことを繰り返し塗装を行います(塗っては乾かし、塗っては乾かし)

⑤次にプラモデル用の白でこれまた薄く何度も同じ作業を繰り返します(少しずつ塗るのがコツかと思います、薄く塗っているので乾くのも早いです)エアーブラシ自体が繊細な塗料なので少しずつ重ね塗りで綺麗になる気がします

⑥最後に他の部分との境目が出来ない様にクリアを数回吹きました。この時点でリペア箇所が何処か分からなくなると思います
 ※正直クリアは吹かなくても良かったと思いますので超完璧を求める時だけで良い様な気がします

エアーブラシの塗装風景
下地準備、下地塗装、ホワイト塗装、クリア塗装後(完成)まで

エアーブラシ後はリペアーの部分は解らなくなりました(良かった)。但し部屋がめちゃ臭くなります(><)