ウエットスーツ関連ウエットスーツ,サーフィンの道具,ネックエントリー

ネックエントリーのウエットスーツを着るようになってもう10年近くになるのですが、最初は首から全身を入れるので直ぐに首が潰れてしまうのではないか、首が緩くなって浸水するのではないかと不安でしたが確かに何年か着ると首部分は修理が必要ですが最初は無料であったり首の交換だけならそこまで高価では無いのでそこに関してはネックエントリーの宿命ですが、そのマイナス部分を含めても着続けている理由は暖かい上に動きやすいことがあります。その辺りをご紹介させて下さい

ネックエントリー
ウエットスーツ

メリット

まずメリットと言えば、今まで着てきたウエットスーツの中では断トツで動きやすい気がします。ファスナーが存在しないし生地が2重になる部分も無いのでストレス無しです。ド派手なワイプアウト(特に頭から)をしない限り浸水も極めて少なく、真冬でも暖かいです

手首・足首・首以外密封されているのでセミドライと違い浸水しないので、脇などゆったり目に作られてるので非常に動き易いし空気の層が出来て真冬でも暖かし、とにかく圧迫されるストレスが少ないです

『追伸』
昨年の冬が5~6シーズン目だったと思うネックエントリーで波乗りしていると数十分で股部分が浸水して冷たい思いをしながら波乗りをしていたのですが、買い替えるか悩みましたが修理の見積もりをお願いしたら送料込みで1万円も掛からなかったので思い切って修理に出してみました。修理内容は股部分の生地交換と膝部分の再接合でした(メーカーに確認すると大体その辺りが浸水してくる様でした)すると完成品を見るとお願いしていなかった首部分も新品に変わっていてこれには本当に感激しました。そして先日(大寒波の大雪の後日)に試してみましたが全然浸水が無くてとても暖かかったので新品の時を思い出しました。このネックエントリーは冬の重装備でも負担が少なく極寒の日本海で私には手放せないウエットスーツです。買い替える予定でしたが修理をして首まで新品になったのでまだ2~3年は使えそうなのでこのネックエントリーは8~9年は着れることになるのと元々安いネックエントリーなのでコスパも最高に良いと思います

『追伸②』
上記のネックエントリーの生地交換の修理後、3シーズン目(トータル8シーズン目)になりましたが生地自体も柔らかく、首回りの劣化も無かったのですが、少しだけ浸水してくるのでそろそろ新しいウエットに買い替えようと色々吟味しました。真冬に着替えやすい様にフロントZIPも視野に入れてましたが、メーカーに聞いたところネックエントリーで支障(肩が痛い等)が無いならネックエントリーの方が軽快で暖かいということだったので最近各メーカーから色々出ている胸あたりのファスナーのウエットが気になりましたが今までで一番しっくり来ているネックエントリー(セミドライ・エアフレイム使用)でオーダーしました。新しいウエットを早速冬の海で試しましたがは生地は若干柔らかくて殆ど浸水が無いのでメチャ暖かいです。このウエットとも長い付き合いになりそうです。このウエットスーツで1ラウンド2時間くらいサーフィンしても殆どインナーは濡れていないです

デメリット

ただメリットだけでは無くデメリットも多いのであまり普及していないのかなって感じます。首から出入りするので首部分が破れても困るので慎重に脱がないとダメで時間も掛かるし、なかなか脱げないので真冬は結構大変です(ただこれもコツさえ掴めばそこまで大変ではないですがそこが一番のデメリットです)。そういう意味では体格の良い方は着脱がかなり大変かと思います

また首から出入りするので週1で海へ通う私では2~3年で首の部分がヨレヨレになり交換します。 結構私的には慎重に着替えをしてるつもりでも劣化するので例えば毎日海へ入る方は厳しいかも知れません。なので大体のメーカーで1回目の首交換は無料で行って貰えますし、2回目以降も数千円で交換して貰えます

『追伸』
余談ですが、首部分を2~3シーズン前に交換したのですが、生地が進化したのか今回のは全然劣化していないです。結局新しいウエットに今シーズン買い換えましたが前のネックエントリーも首部分はまだしっかりしたままでした。ご参考までに

メーカーの注意事項

ネックエントリー取り扱いメーカーの注意事項がありましたのでご参考に掲載致します

サーフィンをはじめたばかりのお客様には、このネックエントリータイプのウエットスーツはお勧めすることは出来ません。ウエットスーツは洋服と異なり、体に対するフィット感が強いため、脱着に時間がかかります

ウエットスーツの伸縮性や耐久性を把握されていない最初のころは無理に着たり脱いだりして壊れることがございます。特にネックエントリーは、脱着においては最難関で、ジップタイプやノンジップと異なり、誰でも着られるウエットスーツではございません

着用している際のノンストレスさや動きやすさは格別ですが、デメリットとして、他のウエットスーツより脱着が大変であることが挙げられます。着るのは問題なくても、脱ぐときに適切な順序と脱着の「経験」が必要になります。(場合によっては1人では脱げないこともございます)

またウエットスーツの特性として、密閉性が高いのでスーツ内に空気がたまったままご使用いただくと、ワイプアウトをして水中に投げ出された際に、水がスーツ内に多く入ることがございます

スーツに水が入ると、動きが鈍くなり、水面に上がるのに時間がかかるなど、ご使用上の注意事項が多く、また最初にご使用いただく際の制約も多くございます。(制約:最初は1人では使用しない等)

元々「ウエットスーツ」に慣れていない方は、脱着だけでなく、海中での事故につながる恐れもあるからです。 このネックエントリータイプの特性を十分に熟知され、かつご使用前に脱着の練習などをされる必要がございます

サーフィンの中級者以上の「経験者」であり、ウエットスーツやサーフィンについての知識や経験を有している方への販売に限らせていただくということが、弊社における販売ポリシーとなります。ご理解をいただけますと幸いです

その他(季節の必需品)サーフィンの道具,サーフィン防寒グッズ,ネックエントリー

ネックリングとはネックエントリーウエットスーツ用の首に付ける浸水防止用のリングです。ネックエントリーを着て襟の部分を折り返してこのネックリングに差し込んで浸水を防ぐリング状のベルトです

ネックリング(一重)
このように首に巻いて使用します(このリングに首の端部分を差し込みます)

一重のネックリングでは完全に浸水は防げませんが、二重のネックリングでは浸水した海水を二重になった部分で防ぐのでウエット内部への浸水はかなり防げます。ただ首回りががっちりホールドされるのでなかなか息苦しいです。私は二重のネックリングは苦しいので殆どしていません

二重のネックリング(二重リングの間に首の端を差し込むので浸水を抑えます)

余談ですが私はネックリングに一時凝っていまして素材の厚みや長さ(周囲)、幅(高さ)を色々変えて自作して試してみました。特に春や秋には高さが低く素材の薄いもの、また真冬は高さがあって分厚いものを作って試してました

思っていた通りにはなったのですが分厚いと浸水は少ないですがやはり息苦しいです。また高さを上げてしまうと襟を折り曲げる時にネックリングまで曲がってしまうので装着し難いです。結論としては暖かくしようとすると息苦しくなるのであとは好みで調整になります。今でも季節に応じて多少使い分けてますが真冬は普通のものを使用し、温かくなると幅が細目の物を使っています