波乗りサーフポイント

今回はだーい好きな伊勢のポイントを紹介したいと思います

伊勢は大好きなところです

関西を代表するサーフポイントで波があれば年中大勢の人で賑わっているメジャーポイントです。波を目指して他府県からも皆さん来られるので三重ナンバーは勿論のこと、他府県ナンバーの車も多いです。大阪方面やそれより北や西からも来られるので気合が入ってる方々で一杯です

伊勢方面のサーフポイントのエリアは大きく4つ、国府の浜、市後浜、南張海岸、ジャンが有名で特に国府の浜は全日本大会でも有名で、日本の中でも有数なメジャーサーフスポットの一つです

伊勢のサーフポイント

以前南張海岸でプロの国際大会も開かれたことがあるそうですが、私が始めた頃は国府の浜でJPSAの大会が開かれていて何度か見に行ったことがあります。当時BIG4と呼ばれた糟谷修自さん、久我孝男さん、関野聡さん、福田義明さんが参加されていました

いつも入っているポイントでプロのライディングは本当に刺激になりました。国府の浜と言っても広い海岸線なのでそれぞれに各ポイント名が付いています

国府の浜のポイント

メイン

メインポイントは国府の浜の中でも良い波が立つことが多く、国府の浜の中でも唯一このポイントは道路からチェック出来る位置にあるが国府の浜の中では一番ローカルが大切にしている神聖なポイントとされていることを良く聞きます

テトラが投入されていて気を付けないといけないのですが、壊れた水門辺りと比べるとワンサイズ以上大きく、パワーもあります。私は凄く好きなポイントですが、私が始めた35年以上前には既にテトラがあり、テトラが無いメインの波を見てみたいです

ここの浜への入り口に伊勢のレジェンドプロサーファーのマンタさんがよくいらっしゃいます、お話をしたり駐車場を貸してもらったりするのですがここでは超有名な方です

テトラ

メインの横に位置するテトラポイントですが、こちらは名前の通りテトラが投入されており、通常はその間を抜けて来たうねりをキャッチします。此処も比較的波に力があり、個人的に感じるのは上手いサーファーが多いです。壊れた水門前付近に波が無い場合はメイン、テトラをチェックすることが多いです

三角・ラスタ

此処のポイントは良くコンテストが開かれていて、上手いサーファーを良く見かけます。テトラが見えないので開けた感じですがそこそこの波のパワーがあり、メインからこのあたりまではショートボードが多く、中級以上のサーファーが多めなイメージがあります

壊れた水門前

このポイントは比較的穏やかな波の時が多く、のんびりした雰囲気で初心者やロングボードの方が多いです。台風や低気圧で荒れた時はこのポイント~松林方面はクローズにならないことも多いのでそんな時は狙い目です

私はこの辺りの雰囲気がとても好きで、知り合いもいるのでリラックスしたいときは此処で入るのですが、波数少な目の時はショートボードにセットの波はなかなか廻ってこないです。また大きい駐車場も沢山あるので夏場は結構込み合いますので怪我には注意が必要です。スクールも頻繁に行われています

松林

壊れた水門前と同じく穏やかな波が多くロングボードや初心者の方が多目です。隣が海水浴場なので夏場はエリアへの配慮が必要です。此処も台風の時でも入れることがあるのでそういった状況ではファンウエーブになる時もあるので狙い目になります

市後浜

日本のプロサーファーBIG4と言われた内の一人、福田義明さんが営まれている『ステップオーシャンスポーツ』というショップがあるポイントで市後浜は国府の浜より若干南のうねりにも反応する東向きのポイントとなります。以前はシークレットと呼ばれていましたが今では沢山の駐車場やスケートボードパークもある有名なポイントです。海岸の名前も”いちご浜”や”ストロベリービーチ”とも呼ばれている様です

波はセットがダンパーになる時が比較的多く潮が多いとバックウォッシュが発生したりします。ショアブレイクもキツイ時があるので初心者の方は注意が必要です。個人的には知り合いも多く今一番お気に入りのポイントです。昔はさほど混雑は無かったのですが最近は混むことも多くなりましたがやっぱり好きです。国府の浜の様に沖にテトラが無いのでダイレクトなうねりが到達します。地形が整えばファンウエーブもあります。このポイントはクローズになると赤旗が立てられ完全にビーチが閉鎖されますのでそんな時は絶対に海岸に近付かない様にしましょう。赤旗が設置される以前は死亡事故も多く、そのために設置されるようになったと駐車場のおばちゃんからお聞きしました

南張海岸

此処は地形が深く南のうねりがそこそこ強く、潮が引いていないとなかなか割れません。低気圧や台風でひとたび波が割れだすと凄くパワーのある波が割れます。ここのポイントは中級以上の方が殆どです

沖にテトラがあり、浜からテトラにむかって左側と右側にポイントが分かれます。左側は左奥に岩があって手前に向かってグーフィー、テトラ横やテトラ奥からレギュラー・グーフィー、また、右側のテトラ横からのレギュラー・グーフィー、右側奥からのレギュラーすべてパワフルです

テトラ右側に良い波が立ったところをあまり私は見ないのですが、一度右側の奥からのレギュラーだけが綺麗に割れてて、マシンウエーブの様になってたことがありました。南うねりが入れば必ずチェックをしますが、週末サーファーなので年に数回しか入れない大好きなポイントです

此処で波に乗るとパワーがあるせいか相性が良いのか、何故か上手くなった様な気がします(気のせいでしょうが)

ジャン

このポイントは南張と同じく地形が深いので南うねりが大きい時で潮が引いていないと割れないポイントです。波が割れるところは岩があるところもあるので初心者は入らない方が賢明です

最近このポイントで綺麗な波が割れるところをあまり見ないのですが、昔は南張よりもジャンで入れることの方が多かったのでとても不思議です(誰かご存知でしょうか)

当時は海岸横の道路には車がビッシリ並んでいて、溢れた車が国道260号への路上駐車までありました。それから間もなくして国道横に駐車スペースが設けられましたが、ここ数年(10年以上も)でそこまで車が一杯になっていることは私はあまり見たことが無いです

ここにはトイレとか水道といった施設が全くなく、自然そのものなんでワイルドな感じがとても良くて気に入ってたポイントですが最近は良い波を見ないせいであまり入っていないです

最後に

個人的な感想でポイント照会したのであまり参考にならないかも知れませんが、どのポイントも私にとっては何十年も通っている大切な大切なポイントです

メインのテトラ投入は地元の方々とサーファーとのトラブルが生んだ代償と聞いていますので、この綺麗で自然豊かな海を維持することで再びテトラの無いメインが見れたら最高だなって思います

この素晴らしいポイントを皆の協力で守っていけたらと思います

現在新型コロナの影響でサーフィンを自粛して約1か月になろうとしています。海には行けないですが毎日波のチェックはライブカメラで行っています。海に入れるということがこんなに貴重な時間だったと本当に気付かされた1か月でした。1日も早くまた海へ戻れる様、皆さん一緒に頑張りましょう

波乗りシーケンスサーフボード,久我孝男プロ,蛸操プロ

1983年頃(確かその頃)当時はテレビでサーフィンを扱って無かった(関西地区では皆無でした)ので、雑誌やレンタルビデオ屋さんで各地で行われた大会を見るしか情報がありませんでした。雑誌ではよく見ていたのですが久我孝男プロのバックサイドサーフィンをビデオで見た時に衝撃が走りました

圧倒的に強かった伝説のチャンピオン 久我プロ

バックサイドサーフィンのスピード、切れのある技、流れる様なラインが他のプロと比べて群を抜いていて、今でこそ当たり前の様になりましたが、私の記憶では当時バックサイドサーフィンはフロントサイドに比べてモッサリ感がありましたが久我プロは全くフロントサイドと遜色なくむしろキレのある技を決められていました

当時日本のBIG4と言われた久我孝男プロ、糟谷修自プロ、関野聡プロ、福田義明プロが他を圧倒した存在でとても素晴らしいライディングをされていて、大会でもBIG4が常に上位にいる状況でした。しかも彼らが操るサーフボードがデザインもカッコよくてとてもカラフルだったのを覚えています

このボードに憧れたなあ~

特に当時常勝していた久我孝男プロの乗っていたシークエンスサーフボードがどうしても欲しくて関西では扱っているお店が限られていたのですが、丁度友人も欲しがっていたので二人で銀行でお金を下ろして(当時はカードはあまり一般的では無かったと思います)神戸にあるジャミングサーフショップへ向かいました

やっと手に入れた
シーケンスのボード

ジャミングサーフショップにはシーケンスのサーフボードが沢山あり、店長の古田さんと相談してボードのサイズを決めて店内を物色したのですが、欲しいサイズの在庫が無いということで早速シーケンスの蛸さんに電話をしてもらい欲しいデザイン(クワガタモデル)の欲しいサイズを注文し、後日無事購入しました

友人と色違いのお揃いのサーフボードが誇らしい様な、恥ずかしい様な感じでそのサーフボードを持っていることだけでも嬉しくて、また大切な相棒となり各地へのサーフトリップにもずっとそれを乗ってました。その後体重の変化で浮力が合わなくなり、新しいボードに乗り換えましたが、台風の時などはやはり安心して乗れるのでシーケンスを乗っていました

何年かぶりにケースから出してみましたが、ステッカーだらけでした(懐かしい~)

その後、何度となく新しい板を乗り継ぎ古いサーフボードは都度売却していたのですが、思い出が沢山詰まったシーケンスのサーフボードはハードケースに入れて大切に保管していました

今年に入ってコロナの影響で外出自粛が始まり、昔使っていたギターを出しきて弾いたりしているなかで部屋の一部を占領していたサーフボードを今後乗るか乗らないかで選別をしてケースにしまったままのボードは懐かしく思ってくれる人に譲った方がボードも喜ぶのではないかということで安価でコメントを入れて売りに出しました

すると出品して直ぐに購入して頂き、なんとその購入者の方がシーケンスの創始者、蛸さんのお知り合いの方で購入したサーフボードはシーケンスのお店で展示するとのことでした。その後連絡を頂きそのサーフボードにはシェイパーでもある蛸さんのサインが書かれた写真を送って頂き、大切に保管されるということでした

レジェンドサーファーの蛸さん
サインをしてもらったボード
本当に有難い出来事でした

今まで何度となくサーフボードを売却してきましたが、今回こんな形で思い出の詰まったサーフボードが製作者に戻ったということで更に素晴らしい思い出が出来ました。また今回の件で大変お世話になりましたAさん、蛸さんに感謝をし、忘れない様に備忘録に記録したいと思います