シーケンスサーフボード(クワガタモデル)の思い出
1983年頃(確かその頃)当時はテレビでサーフィンを扱って無かった(関西地区では皆無でした)ので、雑誌やレンタルビデオ屋さんで各地で行われた大会を見るしか情報がありませんでした。雑誌ではよく見ていたのですが久我孝男プロのバックサイドサーフィンをビデオで見た時に衝撃が走りました
バックサイドサーフィンのスピード、切れのある技、流れる様なラインが他のプロと比べて群を抜いていて、今でこそ当たり前の様になりましたが、私の記憶では当時バックサイドサーフィンはフロントサイドに比べてモッサリ感がありましたが久我プロは全くフロントサイドと遜色なくむしろキレのある技を決められていました
当時日本のBIG4と言われた久我孝男プロ、糟谷修自プロ、関野聡プロ、福田義明プロが他を圧倒した存在でとても素晴らしいライディングをされていて、大会でもBIG4が常に上位にいる状況でした。しかも彼らが操るサーフボードがデザインもカッコよくてとてもカラフルだったのを覚えています
特に当時常勝していた久我孝男プロの乗っていたシークエンスサーフボードがどうしても欲しくて関西では扱っているお店が限られていたのですが、丁度友人も欲しがっていたので二人で銀行でお金を下ろして(当時はカードはあまり一般的では無かったと思います)神戸にあるジャミングサーフショップへ向かいました
ジャミングサーフショップにはシーケンスのサーフボードが沢山あり、店長の古田さんと相談してボードのサイズを決めて店内を物色したのですが、欲しいサイズの在庫が無いということで早速シーケンスの蛸さんに電話をしてもらい欲しいデザイン(クワガタモデル)の欲しいサイズを注文し、後日無事購入しました
友人と色違いのお揃いのサーフボードが誇らしい様な、恥ずかしい様な感じでそのサーフボードを持っていることだけでも嬉しくて、また大切な相棒となり各地へのサーフトリップにもずっとそれを乗ってました。その後体重の変化で浮力が合わなくなり、新しいボードに乗り換えましたが、台風の時などはやはり安心して乗れるのでシーケンスを乗っていました
その後、何度となく新しい板を乗り継ぎ古いサーフボードは都度売却していたのですが、思い出が沢山詰まったシーケンスのサーフボードはハードケースに入れて大切に保管していました
今年に入ってコロナの影響で外出自粛が始まり、昔使っていたギターを出しきて弾いたりしているなかで部屋の一部を占領していたサーフボードを今後乗るか乗らないかで選別をしてケースにしまったままのボードは懐かしく思ってくれる人に譲った方がボードも喜ぶのではないかということで安価でコメントを入れて売りに出しました
すると出品して直ぐに購入して頂き、なんとその購入者の方がシーケンスの創始者、蛸さんのお知り合いの方で購入したサーフボードはシーケンスのお店で展示するとのことでした。その後連絡を頂きそのサーフボードにはシェイパーでもある蛸さんのサインが書かれた写真を送って頂き、大切に保管されるということでした
今まで何度となくサーフボードを売却してきましたが、今回こんな形で思い出の詰まったサーフボードが製作者に戻ったということで更に素晴らしい思い出が出来ました。また今回の件で大変お世話になりましたAさん、蛸さんに感謝をし、忘れない様に備忘録に記録したいと思います
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