波乗りを始めるサーフィンを始める

サーフィンは一生の趣味

こんなことを言うと反感を買いそうですが、まだ始めても無いのに徹底的にとか言われてもと思われてる方もいらっしゃると思います

この趣味はとても中毒性が強いので周囲にハマっている人が居ると伝わり易いのですが、どんな趣味でも同じことが言えるのですが特にこの趣味だけは本当にハマり方が半端ないので趣味と生活の距離感が無くなってしまいます

一度ハマってしまうと大袈裟ですが生活そのもの全てがサーフィン主体になってしまいます(続けられている方は殆どそうなっているのでは無いでしょうか)

またサーフィンがどんなものかを知るだけならスクールで感覚を味わうだけで充分だと思います。サーフィンの道具は一式揃えるのに結構高価でもあるので趣味として出来そうかそうでないのかをスクールは手頃に始められる選択肢だと思います

中途半端に道具を揃えてしまうとお金と時間と労力の無駄になります(サーファーなら絶対解る超あるあるだと思います)のでサーフィンを本格的に始めたいならその覚悟を持って取り組んで戴きたい。間違いなく一生の趣味になると思います

サーフィンの道具

最近海でサーフィンのスクールを良く見ます。特に夏場は毎週末海岸でスクールが開催されています

サーフィンスクール

以前にも書かせて頂きましたが『サーフィンを以前やったことがあります』と言う方とは、ちょくちょくお会いすることがあります。しかし『今も毎週通ってます』という人とは中々出会いません。

私も今まで友達や会社の同僚(先輩や後輩も)を何人も波乗りへ連れて行ったことがあります

道具を一式揃えた人も何人も居ました、ただ今も続けている人は残念ながら1人も居ません。そう考えるとサーフィンはやったことはあるがもうやっていませんと言うのが大半かと思います

例えば魚釣りとかゴルフとかならサーフィンのように『今はもうやっていません』では無くて、『たまに行ってますよ』とか 『最近は行きたいが時間が取れないのでまた時間が出来たら行きますよ』というような言い回しになるかなと思います

やはりサーフィンは自然相手なので体力も維持し続けないといけないし、道具もサーフボード以外(厳密にはサーフボードも)は毎年確実に劣化しウエットスーツ類は伸縮しなくなり、リーシュコードは断裂し使用不能となります

また海の無い地域であれば車も必要だし、長距離運転に慣れていないと往復だけで疲れてしまいます。そんな環境の中で以前はやったことがあるが今も波乗りやってますってなる人は全体の数パーセント以下になってしまうと思います

以前どこかのサイトで波乗りを継続できる人は始めた人の数パーセント以下と書いてあった内容があったので纏めてみました

第1ステップ(100%⇒20%)

テレビや雑誌、友人等何らかの影響で波乗りがしたくなり取り敢えず友達に教えて貰ったりサーフィンスクールで波乗りを経験したことがある(ここをスタートラインで100%とすると)

【結果】
1回や2回目では何も解からず、1日波に揉まれ体力的にキツ過ぎて8割近くが楽しさが解らず離脱(最近はロングボードが多いので数値的にはもう少し諦めない人が多いかと思います)以前、波乗りをしたことがあるって言う人の大半がこの段階では無いでしょうか

第2ステップ(20%⇒4%)

 何となく面白そうなので勢いで道具を揃えたものの、数ヶ月経っても全く上達の兆しが無い

【結果】
簡単そうに見えるので、何度か行けば上手くなると思っていたがその考えが間違っていることに気付く。ここへ来て更に8割近くが脱落、殆どの人達がこの段階で過去の人となり、二度とやらないタイプでは無いでしょうか

第3ステップ(4%⇒2%)

道具も揃え、始めてから数年経つがなかなか思うように乗れない

【結果】
乗れるには乗れるが、それ以上の上達もなくコントロールが上手く出来ない。金銭的、体力的に限界を感じここでまたまた半分が脱落(脱落と言うか、他のものに魅力を感じてモチベーションを保てなくなる)

第4ステップ(ドハマりの完成系)

そこそこ乗れるようになると非常に楽しいので、波乗りを中心に人生が回るようになる

【結果】
全てにおいて波乗りが中心で、それ以外の事が全て後回しになる

しかし、ストイックなまでに波乗りを愛し単なる趣味ではなく生活の一部になる (休日は先ず波乗りから埋まり、日々天気図と睨めっこ、台風情報・潮汐・海岸の地理にやたら詳しくなり、車が良き相棒となる)

友人と話をしていて共通したことだが、坂道や階段を見ると波のスロープを思い描いてしまう。ここまで到達するのは波乗りを始めた人の全体から見たら、たった数パーセントなので結論を言うと本気で始める・車も持つ・真冬も海に入る・休日もお金もすべて突っ込めるという方なら超おススメな趣味です。本当に人生観が変わります

夏だけとかお金は掛けたくない、車も持たないという方はしない方が無難です。絶対に続かないからおススメしません

もし私が波乗りをやっていなかったら今頃何をやってたのかなと思うことがありますが、ただこれだけは言えます。波乗りを教えてくれた友人には感謝しかないです

毎週毎週、何百キロの道のりをドライブし一日波乗りを楽しみ、再び何百キロの道のりを家路に着く。普通の人が旅行でもなかなか車で移動しない様な距離を当たり前の様にドライブし、海に到着してから目的の波乗りの時間、数時間波乗りを楽しみクタクタになったところでまた長距離を普通にドライブして帰宅する

これの繰り返し、でも海には毎週同じ顔がある。同人種というのか車のナンバーは違うけれど皆で波を求めて移動するから何処へ行っても同じ顔が揃う。名前も知らないが笑顔で挨拶をする。こんな趣味他にありますかね~

『サーフィンという難しく、時間がかかるスポーツを続けることができる人間は、何をやってもうまくいくはずだ』By ジェリー・ロペス

波乗りを始めるサーフィンを始める,マナー,ルール

波乗りには当たり前ですがルールやマナーが存在します

インターフェア(妨害)のシーン PHOTO:© WSL/Morris

色々なルールがありますのであくまで私の理解している基本ルールですが紹介致します
色々というのは他のスポーツと違って単に競技上のルールだけで無く、自然相手のスポーツになりますので多方面のルールが存在します

このスポーツに限らず当然スポーツを行う場合、スポーツを行う為のフィールドが存在します

波乗りでいうとポイントということで、すなわち地域ということになります。当然その地域で生活されている方々が安全に暮らせることが最優先かと思います。そうなると当たり前の事ですがゴミや騒音、また駐車違反や交通安全等最低限のマナーは必ず守りましょう

また波乗りとなると他のスポーツではあまり意識することが無いかもしれませんが、ローカルといわれるその地域で生活されている波乗りの方がそのフィールドを守られる活動を行っているということで優先されるべき対象かと思います

このあたりの解釈が曖昧ですが、実際環境問題の取組や地域振興等を陰で尽力されている方々がいらっしゃるお陰で我々が楽しむことが出来ると考えると行動に表れてくるのではないでしょうか(ただローカルを偽って各地でトラブルを起こしているのも事実なので波乗りとローカル問題は永遠でしょう)

何十年も波乗りをしてますが、エントリー場所を確認してたら『どちらから来られましたか』と聞かれて『大阪です』って答えると丁寧な口調でしたが『此処はローカル以外の方は控えて下さい』って言われたり、また違うリーフポイントで地元以外の人は今すぐ上がって下さいって大声で言われたことも正直あります

画像はイメージです

マナーを守っていても暗黙のルールが存在しますので、その辺は事前に調べた方が不愉快な思いをしなくて良いかも知れません。因みに追い出されたポイントは私が年に数回は必ず出掛けるポイントですが、過去に一回だけですが本当に良い波でポイントブレイクになっていた分ローカルに波が回ってこなくて追い出されたのかも知れません(面倒なので横へ移動しましたがそのまま居てても何もなかったそうです)

ポイントブレイクは特に要注意

次に基本的なルールを紹介しますと、ワンマン&ワンウエーブという事で、1つの波には1人しか乗ってはならないルールがあります。基本的にはその波のピーク(一番最初に波が割れるところ)に一番近く、かつ一番最初にテイクオフした人に優先権があります

実際、混雑しているポイントでは数人で一度にテイクオフしている場面を良く見ますがルール違反です。ある程度距離が離れていて乗られることもありますが、気分悪いし怪我のもとなので止めましょう(ピークから乗っているサーファーがいるにも関わらず、進行方向側でテイクオフすることを前乗りと言い、完全にルール違反になるので覚えておきましょう)

また初心者の方はどこで波に乗って良いかも分からないので小さい波の時は少しでも大きい波を目指して集まったりしますが絶対空いているところで練習するべきだと思います。そんな激戦区で乗れる波は無いのと気が付かない内に前乗りをしてしまって注意されても凹みますのでそれより少し外れたところで数をこなした方が絶対上達に近道だと思います

またポイントには大勢でエントリーしない、一度に大勢でポイントに入るのはマナー違反です。違う場所に分かれて入ったり時間を調整する等の配慮が必要かと思います。また大声で仲間で騒いでいる人を夏場に良く見かけますが、逆の立場になって考えれば解るかと思います

それと混めば必ず見る光景ですが、波待ちしている人の少し浜側で直線上に波待ちする人。えっ何でってなるのですが皆さんは気になりませんか。そこで波待ちして怖くないですか、まっすぐテイクオフしたらあなたはどうする予定でしょうか。 結局横をすり抜けてテイクオフしますが、そこまで混んで居ないのに何故そこで待つのと思ってしまいます

必ずアウトやインサイド側にいる人や周囲に配慮しながら波待ちをしましょう。周りの状況を判断しながら適当な距離感を保ちつつお互いを尊重出来たらいいなあと思います。沖へパドリングする時は、ライディングの人の妨げにならないようにゲットを行いましょう

波乗りは本当に楽しい趣味なので、ルールやマナーを守ってエンジョイしましょう