エレキギター,ギター関連ストラトキャスター

新型コロナの影響で波乗りも行けず家でずっとギターを弾いていてふっと思ったのですが、なんか今付いているこのロゴダサいなあ~。このロゴなら無い方が良いような気がしてきてネットで検索しているとロゴを消しているサイトが一杯あったのでチャレンジしてみました

研磨の時邪魔になるのでペグ類等を外します
(ヘッドの端の茶色い部分はクラプトンを真似てタバコで焦がした跡)
すぐに削れると思って耐水1000番で研磨しましたが、さっぱりでした
ビックリするくらい何ともなりません

サイトを見ているとZIPPOのオイル、サンドペーパー、スチールウール等色々な方法が出てきましたが私のストラトのロゴはそんな簡単に消えそうに見えない。ロゴの上からもがっつりクリアでコーティングされていて、しかもなかなかの厚みです

最初は丁寧に傷つけないよう1000番で削っていましたが全く削れる様子が無く、番手を変えて400番でも全然削れないので結局120番でかなりの時間を掛けて削り、やっとロゴが消えかけてきました

120番でやっと削れました
それでもロゴが削れる気がしません
やっとロゴが消えてきましたが、この時点で相当削ってます
(この時、こんな大変なら余計な事しなければ良かったかな~)

その後も120番で延々と削ってやっとロゴが無くなりました。でも全体的に削って整えたいので木片を挟んで均等に削っていき、最終的に400番で下地を整えました。参考にしてたHPと違ってかなり大変だったのでこの事を事前に知っていたらロゴは消さなかったかも知れません

やっと下地が出ましたので、400番で整えました
ついでにタバコの焦げも消しました(笑)

400番で下地を整えたら今度はギター用オイルジェルXOTIC ( エキゾティック )でコーティングしていきます。このオイルジェルは塗って乾かすと塗膜が硬化し表面をサラサラにコーティングします。4時間で硬化するので塗っては4時間以上乾かせ、再び塗ります。

ジェルを塗ったところです。色合いは良い感じです
厚みを出したかったので刷毛で塗りました

塗膜は出来ますが薄い感じがするので、塗っては乾かし塗っては乾かしを10回位繰り返して最終の乾燥をするために1日程度置きました

何度も塗り重ねるととてもいい感じになりました
しかも肌さわりはサラサラです
乾燥させて、1000番で水研ぎをしましたが、
簡単にほぼ下地に戻ってしまいました(うっそ~全部水の泡)

一日乾燥後、磨いてツルツルにしようと1000番で水研きを行いましたが、磨いているうちに折角塗ったオイルジェルが全て取れている感覚になり感触を確かめてみるが、どうも塗膜が薄く地肌が出てしまった様です。また最初からやり直しです。このジェルは塗りやすいが耐久性が微妙な気がします

今度は刷毛を使ってたっぷり付けて盛るように塗っては乾燥し、また塗ってを繰り返し結構厚めに塗りました。乾燥後今回は厚塗りで表面がデコボコなので400番~600番で磨いて、次に1000番で水研ぎをしてるとまた前回と同じように下地っぽい部分が出てくるのでオイルジェルによる塗膜の作成は断念しました。これって本当に使えるの~私はやり方が悪かったのか全く使えませんでした

今回は刷毛で何度もたっぷりと塗りましたが
結局この後研磨すると下地に戻ってしまいました

そこでギター塗装の下地処理をネットで検索し別の方法にすることにしました。検索すると沢山出てくるのでどれが正解か良くわかりませんが検索で最も多い方法を選択しました。ヘッドを再度400番~600番で研磨を行いジェルを全て取り除き下地を整え、今度はジェルを使わないので少し経年の日焼け色を付けるためにステイン(メイプル)を塗装前に塗りました

この光景は何度目か(笑)下地を出して振り出しに
ステイン(メープル)を刷毛で塗りました
まあまあの色合いになりました
乾けばもっといい感じになりました

ステインで色付けの次は、サンディングシーラー(透明)を1~2時間間隔で5回吹いて肉厚を稼ぎ塗装しました

指板を養生し、サンディングシーラーを1時間~2時間間隔で吹きました
サンディングシーラーは5回程度吹いて、1日乾燥させます

丸1日乾燥後、600番のペーパーで表面を軽ーく研磨し、次にラッカースプレーにてトップコートを行いました。これも1時間間隔で4回吹きました。一日の塗装回数が4回位までって書いてあったので一旦翌日まで乾燥します

ラッカースプレーでトップコートを行いました
何回も吹くのに疲れて、4回で一旦打ち止めにしました

ここでネットを参照し使ったサンディングシーラーとラッカースプレーを紹介致します

サンディングシーラー                ラッカースプレー
どちらもとても使い易かったです

次の工程はトップコートが乾燥したら(完全硬化に1ヵ月掛かるとも聞きました。因みにこの時点の乾燥時間は私は1日半でした)耐水ペーパーの1500番以上で仕上げていきたいと思います。研磨して下地を出してしまったらもう嫌になるのでサラッと研磨して、2000番でも撫でる程度でやめました

1500番から水研ぎしました

水研ぎをあっさり終わらせコンパウンドで研磨をすることにしました。コンパウンドは車用で細目/極細/ミクロの順で磨きました。元々手で研磨予定でしたが以前にアルミボートを電動ドリルでバフ掛けしたことがあったので家の中からバフを大捜索して見つけ出し、綺麗に洗浄後乾燥させ今回の研磨に使用しました。やっぱり電動は楽チンで早い

このコンパウンドとバフを使用しました(粗目は使用していません)
コンパウンドを少量つけ、この写真の後全体に塗り広げます
コンパウンドは電動ドリル(バフ)で研磨しました

最後はコンパウンドの一番細かい粒子のミクロ?で研磨するとピカピカになりました。こんなに大掛かりになると思ってなかったのでかなりの時間を費やしてしまい、肝心な演奏が出来ない時間が出来てしまいました。今回ネット検索していてロゴを消しているサイトを参考にしていたら結構皆さん自作のロゴやフェンダーのロゴを付けられているみたいで今まで考えたことが無かった新しいカスタマイズが脳裏をかすめます

100点では無いですが、なんとか完成しました。
後はペグ等を付ければ出来上がりです
ロゴがないとなんかヘッド付近が寂しい気もします

このギターは売る気も無いし家から持ち出す気もないので次回はロゴでも付けようかな~また新しい誘惑が~今回のロゴを消すDIYは何とか無事完了しました。さあ次は何しようかな~

【後日談】結局スッキリしたギターヘッドを毎回見ているとやはり寂しい感じがするのでデカールを貼ることにしました。下記にリンクを貼りましたので興味のある方は宜しくお願い致します

ストラトキャスター ギターヘッドにロゴ(デカール)を貼る

エレキギター,ギター関連ストラトキャスター

元々付いていたロゴを消して、ヘッドがかなりスッキリして満足していましたがやはり良く見ると何か寂しい感じがする

スッキリして良いが、ちょっと寂しい

そういってもロゴを自作するのも大変そうなので、ヤフオクでメーカーのロゴを入手しました。メルカリやデカール専門店もありましたがヤフオクが一番安かったのでそこで購入しました。今回この作業をするにあたり今後家から持ち出すことが無い事や、当然今後売却も出来ないという事を理解した上で行いました。家で弾いている分には特に問題ないでしょう。完全に自己満足の世界ですが

デカールは簡単に入手出来ました

デカールは昔プラモデルを作った時に使用していた水で濡らしてプリント部分を台紙から外して貼るタイプのものです。結構繊細なものだそうです

色々調べているとフェンダージャパンのデカールはデカールの上からトップコートをしているそうですが、海外のものはデカールを貼っただけの様ですが、折角買ったデカールが剥げても嫌なので軽ーくトップコートをする予定です

購入したデカールを貼りやすいようにカットしました。文字以外の透明な部分が大きすぎると貼るのも大変だし、水を抜く作業も大変そうなので文字に近い輪郭でカットしました

カッターで輪郭に合わせてカットしました

貼る前に浅いお皿と水、綿棒、キッチンペーパー、ピンセットを用意

先ずデカールをヘッドの上に置いて大体のポジションをイメージします。イメージが出来ればヘッドを濡らします。乾けば動かなくなるので事前にヘッドを濡らしてから始めます

デカールをお皿に入れた水に10秒程浸します。しかし水に入れた途端デカールが丸まってしまいました。超焦りましたが、なんとか丸まったものを伸ばし水に沈めたら時間が解らなくなり、直ぐに文字が動き出し再び焦りながらヘッドに移動させました。ヘッドに移動させると早速デカールの台紙を抜き取りデカールとヘッドを正しく密着させます

ここでもう一度焦るのですが、台紙を抜いた勢いで何故かデカールが折れ曲がってしまい、折れたまま密着しそうになったのでピンセットの先でデカールをもう一度真っすぐに戻し全体の位置を微調整していきます。少し長いタイプのロゴを使用したので貼った直後は結構シワだらけで真っすぐにならないので綿棒で軽ーく伸ばしながら中心から水を抜いていき結構時間が掛かりましたがなんとかイメージに近い形で密着できました

しかし必死だったので全体を良く見れてなかったのですが微妙に左へ寄っていて、どうしようか悩みましたが今更動かした時のリスクを考えるとこのまま定着させる方が得策と思い、キッチンペーパーで軽く押さえて水を完全に抜きつつ定着させました。いつもこんな感じで100点には至らず、もう少し慎重さが必要ですね~

完全に左に寄ってます(涙)
怖いので移動は諦めました

この作業中は必死すぎて写真が取れていませんでした。結構ドタバタしてしまいました。続けてもう一つ小さいロゴをヘッドの端へ貼るのですが、この作業はメインのロゴに比べるとビックリするくらい楽ちんでした。デカールを貼ってみて段差をみましたが、このままでも良いかなという印象です。後日乾燥後トップコートをします

デカール貼っただけで段差はほぼ解らないです
解り難いですが、手前段差になってしまいました

デカールを貼って2日乾燥させました。乾燥後も特に浮いた感じも無く密着している様です。この状態でトップコートを吹いていくのですが、デカールとの段差を出来るだけ小さくしたいのでサンディングシーラーを吹いてからトップコートを吹くことにしました(因みにスプレーは毎回お湯で温めて圧を上げて噴射しました)

デカールにサンディングシーラー(又はトップコート)する注意点として最初は遠くから薄っすらと掛かる程度で一日乾燥させ、表面にラッカーが薄ら付いた状態にしてから本格的にトップコートを吹くのがコツだそうです
(デカールがラッカーに負けて縮んだりすることを避けるためです)

最初にサンディングシーラーを吹いた画像です
薄っすらと吹いただけです(このあと1日乾燥)

今回はサンディングシーラーを約1時間間隔で5回吹き、一日乾燥させ、耐水ペーパー1200番で全体と段差を研磨して平らにしました。デカールを貼っただけの時は段差は全然目立ちませんでしたが、サンディングシーラーを吹くと段差が急に目立つ様になりました。次に1500番にて全体(デカールも含めて)を軽く研磨して整え、段差が完全にわからなくなるまで磨きました(デカールも含めて研磨しました、デカールを深く削ってしまうと台無しになるので要注意です。当たり前か)

サンディングシーラーを吹いて乾燥した状態
デカールに段差がくっきり出てきますので
この段差を取っていきます
細かいところは消しゴムにペーパーを被せて擦りました(これはイマイチでした)
ペーパーでデカールも含めて焦らず研磨します(難しくないです)
地味な作業ですが、慎重に作業すれば結構簡単に段差は取れました
段差さえなくなれば後はトップコートするだけです
面倒な人はデカール貼るだけでも充分な気もしました
ギターのヘッドなんて触ったりしないので剥がれないと思います

最後にトップコート(ラッカースプレー)を1時間間隔で4回行いました。この状態で1日半乾燥させ(何度も書きますが完全乾燥には1ヵ月以上掛かるとも言われています)耐水ペーパー2000番で軽く表面を研磨し、次に車用のコンパウンドにて細目~極細~ミクロで磨けば完成です

トップコートを吹いて乾燥した画像です
コンパウンドで研磨した画像です(完成しました)

もう少し硬化を待てばいいのでしょうが、早く弾きたいので早速弦を張りました。ヘッドは特に触らないので徐々に硬化してくれればいいです。ただクリップチューナーは流石にヘッドに挟むのは気が引けるのでペグに挟んで使用したいと思います(結局ヘッドに挟んでみましたが全然大丈夫でした)

弦を張って完成しましたが、ヘッドの経年加工を若干しすぎた感じで
少しヘッドが茶色くなり過ぎましたが、満足できる仕上がりでした

今回はこのメンテナンスしている空き時間にボリューム、トーン、ジャックにガリ音が出ていたので分解し、ボリュームとトーンはポットの中に接点復活剤を注入しツマミを何回もグリグリ回して馴染ませました。またジャックもプラグの接点を接点復活剤で掃除してみました

今回のデカールのDIYは結構時間を費やしました。完全自己満足の世界ですが、私はとても満足出来ました。このストラトは誰の目にも触れないと思いますが私が大切にしたいと思います。またガリ音はスッキリ無くなりました。これは非常に有難い~、この記事はあくまで個人の趣味としてご理解下さい

今回デカールの貼り付けについて、沢山のブログやYouTubeを参考にさせて頂きましたが、乾燥時間や使用したスプレーなどの詳細が今一解り難い部分もありましたので、簡単にまとめてみました。100点では無いでしょうが、一応満足のいく結果になりましたのでご参考になればと思います

【準備物】
・耐水ペーパー(1000番、1200番、1500番、2000番)
・ピンセット(デカールの微調整用)
・カッター(デカール整形用)
・お皿(浅いもの)
・綿棒(デカールの水抜き用)
・キッチンペーパー(デカールの水抜き用)
・コンパウンド(細目~超極細)
・サンディングシーラー(サンデーペイント)
・ラッカースプレー(アサヒペン・アスペンラッカースプレー)
・鍋(水を温める為、スプレー缶の圧力を上げるため)

【作業時間】私が実施した実際の時間を記載します
・1日目(デカールを貼る)
・2日目(乾燥)
・3日目(乾燥・デカールの完全固着まで2日間乾燥)
・4日目(サンディングシーラーをデカール付近に薄く吹く2往復くらい)
・5日目夜帰宅後から(サンディングシーラーを約1時間間隔で5回吹く)
・6日目夜帰宅後から(①耐水ペーパー1200番でデカールの段差を研磨、②1500番で全体を研磨、③トップコートを約1時間間隔で4回吹く)
・7日目(乾燥)
・8日目(①耐水ペーパー2000番で水研ぎ、②コンパウンドで研磨、細目⇒超極細)
・完成
※私は8日で一応完成としましたが、完全硬化まで待てないのでそのまま使用しながら乾燥をすることにしました