アイテムのメンテナンスウエットスーツ,サーフィンの道具,サーフィン道具のリペア(修理)

ウエットボンド

ウエットスーツを着ていると、大切に扱っていても引っ掛けたりして破けることがあります。 傷は小さい内に修理するのが賢明ですが修理を依頼すると時間と費用が掛かるので小さい傷はだいたいは自分で補修するようにしています

これくらいの裂けや穴は極力自分で直します

ウエットスーツの接合はボンドと圧着と縫製で行われるのですが、私が出来る範囲はボンドと圧着位ですが秘策があります。通常はボンドを傷口の両面に薄っすら塗って、数分放置し指で触ってもくっ付かない程度に乾かし、指で数十秒圧着すると思います。これでも大丈夫なのですが私は圧着する時は指ではなくて工具のアンギラスで一瞬つまみます(一瞬軽くで充分です)

ウエットスーツ製造メーカーでウエットスーツを圧着するのにエアーニッパーで瞬時で圧着するのを見て閃きました。実際ここ数年この方法で行っていますが確実に圧着している様に思います(ここは完全に自己責任でお願いします、保証は出来ません)

アンギラス
エアーニッパー

何故ペンチで無くアンギラスを使うかというと、ペンチはつまむ時に挟む面が平行に挟めないですがアンギラスで幅を調整してつまむと平行に近い面でつまむことが出来るのでそうしています。(エアーニッパーに近づける為)

メーカーに修理に出す場合は、同じ種類のウエットスーツが2枚あると問題無いのですが1着の場合、該当シーズン中に使えなくなると困るので簡単な修理はマスターする必要があるのかなと思います。しかしダメージの大きい時は迷わずプロにお任せ致しましょう

アイテムのメンテナンスサーフィンの道具,サーフィン道具のリペア(修理),サーフボード

波乗りを始めた頃、下手クソなので頻繁にクラッシュする為、サーフボードをサーフショップへ持ち込むのですが毎度毎度サーフショップへ持って行くとリペア代も馬鹿にならなくなり、また持って行くのもなかなか面倒なので サーフショップのリペアー作業を傍らで見せて貰い説明してもらいながらなんとなく習得しました

当時は友達の多くが波乗りをやっていたのでリペアが必要な板を海の帰りに預かりアルバイト感覚で直していましたのでリペアはサーフショップに出すより綺麗に仕上げる自信がありました。ド派手なクラッシュは自分では無理ですが、小さいクラッシュなら自分でやっても手順さえ守れば意外と綺麗に直りますのでチャレンジしてみましょう(ペイントも何度かチャレンジしましたが色が合わせられませんでしたのでクリア専門でした)

リペアの手順

① 傷口周辺をアセトン又はWAXリムーバーで汚れをとる
② 傷口から約2cm程度離してマスキングテープを貼る(他への損傷を防ぐ為)
③ 傷口を#60のペーパーでサンディング、傷口のバリを取り、樹脂の浸透を促すため
④ #80のペーパーでテープ内をサンディング、樹脂の浸透を促しガラスクロスを張るときの段差を無くす為
⑤ サンディングが完了すれば、アセトンでサンディング箇所をクリーニングする
⑥ テープ枠より若干大きめのガラスクロスをテープでしっかり引っ張りとめる
⑦ 上記より、もう一回り大きいガラスクロスをもう一枚重ねて、同様にしっかりとめる
⑧ 樹脂を良く振り、硬化剤を混ぜる。気温により硬化剤の量を変える
※20ml(紙コップ1cm程度)の樹脂に対して硬化剤の量
⇒室温10~15℃=8滴、15~20℃=6滴、20~25℃=5滴、25~30℃=4滴
⑨ 硬化剤を入れて割り箸等で出来るだけ泡が出ないよう完全に混ざるまでかき回す
⑩ 硬化するまで時間が無いのですばやく傷口に樹脂を塗りこむ。ガラスクロスに浸透するように入念に流し込む
※気泡が入れば浸水の可能性有りの為、やり直しが必要です
⑪ 硬化が始まり、樹脂がゼリー状(硬化後1時間~1時間半)になり、消しゴムくらいの硬さになれば、余分なガラスクロスを切り取る
※傷をつけないようにカッターを斜めにして、丁寧に切る。固まってから取るには相当な時間が必要となる為、硬化前にする
⑫ 完全硬化(半日~1日)を待ち、サンディングに入る。#60でバリと余分な樹脂を削る
⑬ 次に#120で傷の外側から内側に段差を無くすようにサンディングを行う
※削り過ぎないように注意、削りすぎるとやり直し
⑭ テープを外し#240で他との段差を無くし、ツライチになるように丁寧にサンディング
⑮ ツライチになれば、再度アセトンでクリーニングを行い、マスキングを行う
⑯ ⑧と同様の樹脂を再度作成し、今度は刷毛で薄く樹脂を塗る
⑰ 硬化が始まり、樹脂がゼリー状(硬化後1時間~1時間半)になり、消しゴムくらいの硬さになればテープを外す
⑱ 完全硬化(半日~1日)を待ちサンディングに入る。仕上げで#240でバリと段差を無くす
⑲ 次に#320の耐水ペーパーで段差を無くし、周りと同様に磨く
⑳ 最終はコンパウンドで周りと同化するように磨いて完成(この時点で他と同化)

細かく記載しましたので面倒に感じるかも知れませんが慣れれば全然難しくはないです。ボードをサーフショップへ持って行って取りに行く手間を考えればチャレンジしてみては如何でしょうか。

リペアで準備するもの

①樹脂
②硬化剤
③アセトン
④マスキングテープ
⑤サンドペーパー(#60、#80、#120、#240)
⑥耐水ペーパー( #320)
⑦ガラスクロス
⑧紙コップ
⑨割り箸
⑩刷毛(ハケ)
⑪コンパウンド
⑫カッター
※樹脂は長期保存がきかないので、少量がおススメです。
※アセトンが無いと刷毛が洗えないので使い捨てになってしまいます。