次の朝、朝食をとるために食堂へ行こうとしたのですが、玄関に後輩の草履が見当たらないって言ってたので、取りあえず食堂行くだけなら直ぐに戻るし、その辺のスリッパを履いて行ったらって良いのと違うかと言って食堂へ向かったのですが、 食堂は既に一杯の人達で我々4人は二人ずつ2組に分かれて座りました
座ってから思ったのですが、いつもはサーファーばっかりなのに、何故か今日は強面のおっちゃん、兄ちゃん、おばっちゃんばっかり(しかも相当な割合で身体に紋々が入っている)やなと思ってました。 しかも皆が共通の話をしているので我々4人だけがアウェイなのでした
食事が運ばれて来て、気にせず食べていたのですが、ガラの悪そうな兄ちゃんが突然寄って来て後輩に『にいちゃんこれワシの草履ちゃうか』って言ってきたので後輩が『すみません、僕のが無かったので借りました』って謝りました
すると兄ちゃんは『なに他人の物勝手に履いとんねんボケ』って言って戻って行きました
後輩は裸足になり、食べてた他の人達からも睨まれているので全く食べれなくなってしまって、友人二人の方も見たのですが なんと二人とも壁の上の方にあるテレビを必死に見ながら何も無い様な感じで食べているではないですか
こいつらマジか~知らんふりか~
そこで怖くもあったのですが、折角旅行に来て嫌な思いをすると可哀想なので、勇気を出して後輩の為に弁明をして場を和ませようと思い 先ほどの兄ちゃんに『先ほどはすみませんでした、彼の草履が無くなったもので、少し間借りました』って謝ったのですが、折角先程のことを忘れて掛けていた空気がその一言でまた一気に戦闘モードへ戻したみたいで
その兄ちゃんが『無くなったら勝手に他人のもの持っていってええんか』って完全にぶちキレてしまい 朝飯の味がしないことしないこと。。。。あとから友人達はすごい勇気やなって言って励ましてくれましたが、問題の後輩は『そのままで、もう終わりそうやったのですがね』ってポツリ。。トホホ
それから、民宿(親戚)の方が部屋へ来られて、君ら4人も居てたんやなって言われて(絶対知ってたやんとも言えず)、今晩は部屋移って良いから、今日帰るあの人達から鍵貰っといてって 指差した方向にいてたのは、朝食時に揉めた彼らでした
マジか、そんな仕事は宿の人がするの違うの。。。なんでワシ等なん・・・・ 結局、昼間のいつものゲーム(砂浜での山崩し)で誰が鍵を貰いに行くかの命を掛けた壮絶な戦いが始まるのでした
炎天下の中、波乗りも忘れて2回先に負けた者が、例の鍵を貰いに行く役でした。結局後輩のO君が2回負けて取りに行くことになったのですが、何度も泣きが入り、替わって欲しいと言う要求を皆でゲームで決めたことなんで文句は無しということをだいの大人が必死で説得し、取りに行って貰いました
鍵を貰って着たO君は意外にも普通で、なにやら皆留守の様でおばあちゃんが一人で留守番してたので、あっさり貰えたそうです。無事で良かった良かった